テーラー渡辺

「エスコリアル」 王家の羊|オーダースーツ&ジャケット・シャツのテーラー渡辺

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エスコリアル 王家の羊

エスコリアル

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「テーラー渡辺」ではこのたび、イギリスは古くからの有名ファブリックメーカー「リード&テーラ社」から、かつては大手メゾンでしか供給が許されなかった、数少ない門外不出の“ESCORIAL WOOL(エスコリアル/ウール) ”を再び入手。2024年特別価格でお仕立てすることになりました。各色2着から3着まで。売り切れましたら特別企画は終了いたします。品切れになる前にご注文なさることをお勧めいたします。
エスコリアルとは?
普通の羊の約1/3〜半分程度の大きさ故に出生率は年1頭の母羊から0.6頭と繁殖能力は低い、さらに原毛はカシミアの半分の軽さで収穫量は非常に少なく、年間80〜100トンとカシミアの1%にも満たない非常に希少で特別な繊維なのです。繊維の宝石といわれるカシミアよりも原毛(14-16マイクロン)は細い“エスコリアルウール”。原毛の細さはなんと約13マイクロン。一般的なカシミアが14〜16マイクロンほどである事を考えるとどれほど繊細で上質なものであるかお分かり頂けると思います。SUPER(スーパー)表記ならSUPER200's相当なのです。
“エスコリアル”の起源は11世紀、ムーア族がスペインに侵攻したときに、エスコリアルの起源であるマーグレッブ羊を持ち込みました。(この羊は通常の羊であるメリノ種に比べると約半分の大きさにまでにしか成長しません。)16世紀になると、スペイン国王がこのクリームのような毛を持つこの羊を修道院の「エスコリアル」で王室専用として大切に飼育させました。これが「エスコリアル」の名前の由来です。
しかし、18世紀になるとナポレオンのスペイン侵攻により、戦争の戦火でスペインのマーグレブヒツジは消え失せてしまいました。 ところが、18世紀にスペイン国王が、ドイツのサキソニーの選帝侯に「エルエスコリアル」の羊を贈っており、マーグレッブ羊は生き残りました。やがてサキソニーでも柔らかなクリームのような羊毛が取れるようになりました。その後19世紀に入り、スコットランド人のエリザ・ファーロンジュがドイツでこの羊を見つけ100頭をニュージーランドに送り現在までこの純血種が残ったのです。「エスコリアル」は希少性があり(通常のメリノ種に比べ1/3の量しか原毛が取れないため)カシミヤに優るとも劣らない柔らかさ、さらにナチュラルなストレッチ性があるのが特徴です。(選帝侯=ローマ帝国皇帝選定権を持つ人)

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リード&テイラー

リード&てーらー

リード・ティラー社は、1839年、スコットランド地方の地主アレキサンダー・リードと銀行家ジョセフ・テーラーの二人によって設立されました。ラングフォルムは、チェビオット羊毛、良質な天然の水、腕の良い職人達と織物づくりにとって三拍子揃った理想的な土地でした。たちまちリード・ティラーの服地は注目の的となり、1850年ロンドンで開催された大英博覧会で見事金賞を獲得、愛好者は世界中に広がっていきました。1930年、この社を受け継いだスコット・ヘイは画家であり豊かな独創性の持ち主でした。彼は世界の最高の服地を求めるごく小数の人達を意識した服づくりに情熱をかけました。それまで考えられないような難しいデザインや独特な色使いの画期的な服地を発表し世界をあっといわせました。たとえばスコットランドの雉子や鴨の羽毛の色。サファイアー、ガーネットなどの宝石。中国の東磁の陶器。遂には「ルネッサンスの名画」に至るまでの微妙な色合いを服地に再現し芸術の粋に近づけました。又品質も超高級ウーステッドにチンチラ、カシミヤ、ビキューナなどをブレンドした素晴らしい風合いの服地を次々と発表してきました。そしてリード&テーラーの服地を愛用する人達との交流を深めるために世界の各都市でファッションショーを開き続け、それが最近では英国王室臨席によるファッションショーに発展して話題になりました。リード&テーラーの工場は緑の芝生とバラ園のある美しいガーデンの中にあり、敷地内には、美術館もあります。又工場内を通って流れるウォホプ川の水が150年の今もリード&テーラーの服地づくりに欠かせぬ水資源です。服地をこの水にくぐらすと色が美しく輝きはじめるのです。この川の独占使用権は遠い昔、バックルーク公爵から与えられたものです。リード&テーラーの服地が特別に深い味わいを秘めている理由は、熟練の職人技術だけでなく自然の恩恵と芸術性を求める人間の夢がいつも服地の中に織り込まれているからなのです。

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