最近、ビジネススーツへの考え方、選び方が変わりました。テレワークが普及したことで、働き方の多様化が進み、スーツの柄を選ぶ際にも根本的に変わりました。今までの営業の方々は、クライアントに対して“いかに印象づけるか”を考慮し、インパクトの強い濃紺でバンカーストライプのような強いストライプや、チャコールグレー地のストライプ。もしくは濃い無地を選ぶ傾向でした。これからは外で営業するよりもパソコンでのズーム営業になり、プレゼンテーションの際に画面上の自分の上半身をいかに印象づけるのかを考えるようになってきた傾向です。 多くのクライアントに対して、「自分がどう見えるかを意識することが大切です」。2024年秋を迎えるにあたり、スキャバル「ロイヤル」をお薦めしたくサンプルを撮影し直しご紹介致します。今回のバンチブックが新しくなりその中でも今まで少なかった英国調のタータンチェックが増えました。 最近の「ビジネスカジュアル化」も相まって、英国の品の良さ、ソフトな印象をつけられるタータンチェックのオーダースーツはこれからのビジネスシーンに最適なパターンかと存じます。タータンチェックはスーツでのセットアップだけでなく、ジャケパンにしたりで応用範囲が多く使用でき、快適なミディアムウェイトに仕上げたスーパー100s'ウールは仕立てばえ良く、自然な弾力性と耐久性・防しわ性に優れています。また、柔らかな手触りで、四季を通じて長期間着用でき、滑らかな風合いと美しいドレープが特徴です。さまざまなマーチャントの中でも「スキャバル」「」ロイヤル」はビジネススーツの新常識によってえらぶ最高のコレクションかと存じます。 |
スキャバルは、1938年オットー・ハーツにより設立され、創業以来ベルギーのブリュッセルに本社を置いています。 ベルギーは英国やイタリアから調達した生地を、欧州各国に供給する絶好の中間地点なのです。 実際ブリュッセルはヨーロッパの殆どの主要都市まで空路で1時間以内。 現在ではEUは存在しますが、スキャバルは創業当初から「経済活動としての欧州連合」を視野に入れていたのです。 こうした先見の明もあり、スキャバルが1950年に考案した世界初のバンチシステムは成功を収めました。現在ではロイヤルファミリーや大統領や首相、ハリウッド俳優から高い評価を得る高級紳士服地として成長いたしました。 スキャバルの素晴らしさは厳格なる品質管理。 原毛の選択から仕上げまで常に高い品質へのこだわりを持ち、一貫した管理体制の中で卓越したクラフトマンと先端技術によって生産しています。 常に最高級の原材料だけを使用し、どれほど作りなれた定番生地も1p刻みの検査に合格しない限りスキャバルを名乗ることはできません。こうしたすさまじいこだわりの生地は世界中の服好きを魅了して当然なのです。「一切の妥協も労力も、時にはコストさえも惜しまず織り上げる」その企業理念がさらにスキャバルを飛躍させているのです。 |
1938年にブリュッセルで創業したスキャバルは、今や世界的な高級服地のブランドに成長しました。 計画的な事業拡大により、まず欧州ビジネスを確立し、次いで1970年代にアメリカと日本、更には中東、アジアに進出しました。 「世界的な視野で考え、地元重視で弊社のやり方」とスキャバル・グループのCEOグレゴリー・ティッセンは語る。「世界戦略を展開しながら地元の状況に柔軟に適応する」。 このアプローチは素材やデザインやスタイルに関する地域独特の嗜好を超える。スキャバルの組織自体が多様な地域を反映している。市場によっては卸売業務にあたる現地法人を設立し、また別の市場では代理店、販売店、小売店と仕事をする。10以上の国でライセンス契約によりスキャバルの名をつけたショップを運営する。国際的な事業拡大には何が必要だろう。グレゴリーは「明確なイメージを持つこと」、「地元のルールや慣習と折り合いをつける柔軟性」、「これを理解して応用できる人材」だと言う。 ブリュッセル本社の100人を肥えるスキャバル社員の国籍は15カ国に及ぶ。ブリュッセルはグローバルビジネスに適した都市。多言語に通じ、柔軟で国際的な視野を持つ人材が集まる都市です」。 将来については?スキャバルは輸入に門戸を開き、高級品を受け入れる全ての国を視野に入れている。「インドと中国の成長ぶりはめざましい。 でも、我々は国際的に常によい組合わせを保とうと努めます。リスクを平坦にするためにも」。 |