イギリスは「エステートツイード」では有名な「ラバット」社から「HOLM(ホルム)」のご紹介。 英語で「HOLM(ホルム)」とは?小島、中州という意味で、水の綺麗な川沿いの牧場で豊かに育ったシェットランド羊毛を織りあげたツイードジャケット地。この羊毛で織られたツイードはスポンジのように頗る柔軟であり、軽やかで、温かく掴んだ場合の豊かな感触は何ともいえません。「ラバット」は従来「チェビオット種」ブリティッシュウールの羊毛で織りあげた商品が主でしたが今回は新たにシェットランドツイードを追加されました。「HOLM(ホルム)」コレクションの特徴は、純然たる「カントリー風」からややモダンに都会的なスパイスを取り入れたシンプルでアーバン風なジャケットに使うには最適な素材。色彩も綺麗なのでメンズものはもちろんのこと「レディースオーダージャケット」にも最適です。 |
どういうものか男物のジャケットの柄においては、英国風のクラシック・パターンが主流です。ことに、ツイードの柄物ジャケットになると、これは絶対に英国調でなければ迫力がなくなってしまうから不思議です。その昔、英国紳士達がカントリーライフで愛用していたガンクラブ(英国ではコイガックといいます)もグレンチェックもオーバープレイドもウインドペーン(ウィンドペイン)も・・・。これらの伝統的な柄物の原型は、すべて英国で生まれたものです。スコットランドには古くからタータンチェックと・ディストリクト・チェック(地方のチェック)が作られておりました。タータン・チェックは身分とか家柄を表す意味合いを持っているので、お祭りとか公式な場所で着られることが多かったのですが、ディストリクト・チェックの方はツイードに織り込まれた柄物でプライベートな服装として着用されました。ディストリクト・チェックは英国伝統のハンティングやゴルフなどのカントリースポーツ着として着用されていたものです。ことに王族や貴族などの上流階級に親しまれたこれらのスポーツは、海を渡ってアメリカにまで上陸していきました。ガンクラブもその一つです。アメリカの著名な紳士を会員とするアメリカン・ガン・クラブのユニフォームとして採用されたところから、その名前がつけられたそうですが、その原型は英国のディストリクト・チェックのコイガック(COIGACH)であったそうです。「ラバット」「カークトン」ツイードのガンクラブチェックでカントリージャケットはいかがでしょうか。 |
1868年「BLENCKHOLM&RICHARDSON LTD」としてツィードの発祥地HAWICKに設立。1075年にTEVIOTEX社に改名、1999年に現社長MR.STEPHEN RENDLEと取締役ALAN CUMMING両氏によって新会社HERMITAGE HOKDINGS LTDが誕生しました。両者は“エステート・ツイード”の現代復元版“LOVAT”(ラバット)という新ブランドを世の中に発表し、顧客のニーズに合わせた織物をご提供しております。元来、エステート・ツイードは貴族や領主が狩猟用として自分の領土に作ったチェック地で、スコットランドの激しい気候に耐えられるよう重量を重くし、また、狩猟用として身を守るためにカモフラージュできるようアースカラー(EARTH COLOR 土地=ブラウン、木々、=緑など)を主とした色彩で構成されております。(ちなみに家紋として作られたのがタータン・チェックと呼ばれるものです。また、このブランド名“LOVAT”(ラバット)はスコットランドの貴族の名前に由来しています。“LOVAT”(ラバット)に属する兵士はいかなる戦争にも戦死者が少なく、その理由は5色からなるトップ染めを施した迷彩色の衣服を着用していたために標的になりにくかったから・・・といわれたおり、現在でもLOVAT COLOR(ラバット・カラー)としてのその名を残しております。同社はスコットランドの歴史を重んじ、100年以上にもサポートバンチとして供給されている3品“KIRKTON”“TEVIOT”ETTRICK”全109色にデザイン数を増やし、現在も同じ品質を保ちながらツイード伝統を引き継いでいます。現在は英国のみならずEU、USA、日本などここのニーズに対応すべく日々生産に勤しんでおります。 |