「ラバット」社はイギリスのツイード地メーカーの中では、あらゆる有名マーチャントから絶大なる信頼を持ち、各社に生地を提供しております。 ツイードの故郷である英国の中でもツイードを語る上で、「ハリスツイード」「ドネガルツイード」「シェットランドツイード」そして「チェビオットツイード」は、クォリティーの高いホームスパンの4代ツイード生地として世界的に名を知られており、その中でも、「チェビオットツイード」はイングランドとスコットランドの境の産地、チェビオット・ヒルズ産Cheviot Hills(山地名)のCheviot Sheep Woolを原料として織られたスコッチ生地のことを「チェビオットツイード」という。暖かくハリのあるしっかりとした「ツイードジャケット」を仕立てたいようだったら「チェビオットツイード」を薦める。 |
南スコットランドやイングランドの北部、そのボーダーとなるチェビオット丘陵などに生息する「チェビオット」。英国純血種だが、オーストラリアなど世界各国で飼われている。長いタイプから短いタイプまで毛質はさまざままで、細めながら自然な光沢感と縮れが特徴。山岳・丘陵種としては最高品質のウールを持ちラグやブランケットにも使われている。ツイードの原点といわれるツイード川流域の農民が原料に使ったことでも知られる。 |
1868年「BLENCKHOLM&RICHARDSON LTD」としてツィードの発祥地HAWICKに設立。1075年にTEVIOTEX社に改名、1999年に現社長MR.STEPHEN RENDLEと取締役ALAN CUMMING両氏によって新会社HERMITAGE HOKDINGS LTDが誕生しました。両者は“エステート・ツイード”の現代復元版“LOVAT”(ラバット)という新ブランドを世の中に発表し、顧客のニーズに合わせた織物をご提供しております。元来、エステート・ツイードは貴族や領主が狩猟用として自分の領土に作ったチェック地で、スコットランドの激しい気候に耐えられるよう重量を重くし、また、狩猟用として身を守るためにカモフラージュできるようアースカラー(EARTH COLOR 土地=ブラウン、木々、=緑など)を主とした色彩で構成されております。(ちなみに家紋として作られたのがタータン・チェックと呼ばれるものです。また、このブランド名“LOVAT”(ラバット)はスコットランドの貴族の名前に由来しています。“LOVAT”(ラバット)に属する兵士はいかなる戦争にも戦死者が少なく、その理由は5色からなるトップ染めを施した迷彩色の衣服を着用していたために標的になりにくかったから・・・といわれたおり、現在でもLOVAT COLOR(ラバット・カラー)としてのその名を残しております。同社はスコットランドの歴史を重んじ、100年以上にもサポートバンチとして供給されている3品“KIRKTON”“TEVIOT”ETTRICK”全109色にデザイン数を増やし、現在も同じ品質を保ちながらツイード伝統を引き継いでいます。現在は英国のみならずEU、USA、日本などここのニーズに対応すべく日々生産に勤しんでおります。 |