イタリーはナポリの小粋なパターンを生み出す「カチョッポリ」社からオーバーコートコレクション「コート」。 2017年からお使いいただいていたコートバンチがついに刷新されました。「大変なときでも、どうせやるなら手を抜かない!」そういって届いたばかりのコート生地をいろいろと見せてくれたMrCosimoの顔はコロナ前とは別人のようです。もちろんリモート会議でしたがその熱意は私たちを勇気づけます。今まで取り扱っていたかったカバーとクロスが仲間入り。パッと目を引く大ぶりなグレンチェックやブラックウォッチ、3色のギンガムチェックなどどれも楽しくなるようなチョイスばかりです。「カチョッポリ」の「コート」番地をご覧になれば皆様を虜にすること間違いありません。 |
迫力のある柄行きのラムズウールコート。「ラムズウール」とは メリノ種のメリノウールの中でもよりソフトな生後6ケ月までの毛をいいます。子羊の毛なので縮れを意味する“クリンプ”が細かく滑らかな肌触りになり、ツイードのような嫌なチクチク感がなく、着心地最高。名前通りに「プレステージアス(威厳のある)モダンな感性のオーバーコートになります。こういった大柄のコート地はステンカラーやラグランショルダーにしやすいですが、あえて今回はフロントが比翼仕立てのチェスターフィールド型にすると、大柄でありながら品良く着られるのが持ち味で、奥行きを感じる、豊かな表情のチェスターフィールドコートに仕上がります。 |
オーバーコートらしいちょっとビックなギンガムチェック。 ギンガムチェックとは? タータンチェックの中のひとつで、白と赤、白と黒と2色使いの単純な等幅格子柄のことをいいます。フランスのガンガンGuingampにおいて、木綿で作られたことからの名前と言われております。フランスでは、保養地として有名なヴィシーVichyが生産地であったことから「ヴィシー・チェック」とも呼ばれております。音譜50s'・60s'ファッションの代表的な柄。 |
オーバーコートらしいビッグな ヘリンボーン
ヘリンボーンとは「ニシンの骨Herrinbone」に似ている織りで、日本では「杉」に見立てて「杉綾(すぎあや)」、仏語では「屋根の垂木(たるき)」を想像して「シェブロンChevron」の名がある。スタンダードで誰にでも似合う織り柄で最もポピュラーな柄です。 |
「カバートクロス」は「カバートコート」に使用される、やや軽めのオーバーコート地。本来硬めのベネッシャンツイルが主ですが、イタリアンらしく柔らかく濃薄と多色の杢糸を使用された色に奥行きのあるタイプのトップコート地です。ウールコートの中でも比較的守備範囲が広く、コート地の選択仕方で、ビジネス、準フォーマル、オフまでカバーできるのがカバート・コートの良さと言えます。通常オリーブ色や薄いキャメルカラーが使われ、ブラックはもちろんのことしばしばコート色から濃い色に合わせたベルベットの衿を施されます。一般に比翼仕立てになり、狩猟・乗馬用を出自とするこのコートに都会的なフレイバーを与えてくれます。「茂みに隠れる遊び=かくれんぼ」という英単語の意味から名前が由来されており、乗馬の際に着られるコートです。 「テーラー渡辺」では現在新モデルとして、本格的なデザインの「カバートコート」を開発中です。近く発表いたしますのでどうぞご期待ください。 |
90%オーストラリア産メリノウールに10%のカシミヤをブレンド。適度な肉感と480gmというバランスの良い目付で、メンズ・レディース問わず、ジャケットとしてもご使用頂ける、汎用性の高さが売りの当店特別別注素材の一つです。丁寧に織りあげたので生地表面に鱗のような杢が立っており高級感があります。動きのある表面感と、そこから生まれる上質感も、この特徴の一つなのでオーバーコート地にはピッタリの素材。カラーは9色と豊富に取りそろえております。 |
モスグリーンの「ローデンクロス」 ローデンクロスとはオーストラリアのチロル山岳地帯で昔から織られてきた、強い縮絨を施した紡毛織物。密な毛羽で覆われ、柔らかい。単に「ローデン」ともいう。ローデンコート」やチロリアン・ジャケットの生地としても知られ、「ローデングリーン」と呼ばれる渋いグリーンが代表的。“ヘヤクロス”の一種でもあり、山岳地帯の粗剛な毛質の羊毛をあまり脱脂しないで織り、3分の1〜2程度まで縮絨させ、起毛・せんもう・刷毛掛けして仕上げる。目が詰まり油脂分があるため自然な撥水性・防水性があり、防風効果も高い。語源は「獣毛で織った毛布」を意味するlodaからで、この毛布はローデラーズloderersと呼ばれていました。「ローデンクロス」でダブルブレストのオーバーコートは重厚感があり、お薦めです。 |