当店ではこの度、待望の「Pコート」のオーダーを開始することになりました。最近ミリタリー(軍服)をモチーフにしたファッションが流行しており、その代表格として「Pコート」は日本国内で絶大な人気を誇っている。「Pコート」は様々なコートの中でも丈が短い作業用コートが発祥でカジュアルな印象があり「どんなスタイルにも合わせやすいこと」から老若男女問わず、幅広い年齢層に愛用されている。1970年代から80年代にかけて、各大学のキャンパス内では「Pコート」を着た若者達がブックバンドで束ねた教科書を片手に闊歩していた風景を思い出します。50歳世代から70歳代にかけての、トラディショナルな「アイビー世代」にはたまらない、現代のトレンドでありながらも、懐かしくてノスタルジックな「Pコート」。Peacoatコート(ピーコート)は、厚手ウールのダブルブレストで腰丈までのショートな外套(オーバーコート)である。20世紀メンズファッション辞典「エスクワイヤー」から引用すると[概要]19世紀末からイギリス海軍が艦上用の軍服として着用していた他、漁師たちの間でも着用されている。特にフランスのブルターニュ地方の漁師などはこれをよく着ている。オランダ語でラシャのコートを意味する pij jekker が語源と言われている。英語では pea coat 、ドイツ語では Caba と呼ばれ、"パイロットコート"ともいう。19世紀の始め、社交界の名士であったアルフレッド・ドルセー(Alfred dorsay)伯爵は、コートなしで雨にあい、水兵からそんなリーファージャケットを買った。そしてこのジャケットは、1850年代までにアメリカとイギリスで一般的になっていった。●衿は中央には丁寧に金属フックがついている幅広のリーファーカラー「帆を巻き上げる人」を意味し、海軍少尉候補生の俗称。 ●サイドにはフラップ付きのアウトパッチポケットの他、バスト下の位置には手を温めるために縦に切り込みを入れたマフ・ポケット。●水兵や漁師達が手袋をつけたまま、かけ外ししやすいように大きくデザインされたボタン。 ●他のジャケットやスーツの上に着るコートと異なり薄手のセーターやシャツの上に着ることを前提にアームホールから肘にかけてタイトで作られている。この中でPeacoat(ピーコート)最大の特徴はフロントの高い位置に「マフポケット」がある事。イギリス海軍では軍人は保温のためにポケットに手を入れることが許されていなかったが、例外的に長時間歩哨に立つ兵士はポケットで手を暖めることが許可されていたため、軍人らしい胸を張った姿勢が崩れにくい高い位置に保温だけを目的としたマフポケットが付けられるようになった。 ●丈の短いコートのため、I型のようにウェスト位置がストレートになりがちのため、ブカッとなる印象。その為、現代に通じるウェストの位置を絞るように、オプションですがいつもの、切り返しのバックベルトである「インパーテッド・バックベルト」を採用。ショート丈でありながら、ウェストの絞りを強調したスタイリッシュな「Pコート」が完成されました。ミリタリー風でカジュアル。ダブルでありながら、全体的にシンプルなデザインのピーコートは、すっきりとしたシルエットに仕上がるところが特徴。パーカーやジーンズといったカジュアルなアイテムも、ピーコートを羽織ればぐっと落ち着いた雰囲気になり、大人っぽさを演出できます。ショート丈なので春先まで着られる汎用性ある「オーバーコート」はいかがでしょうか。 コート素材は防寒性を重視したメルトンの生地を使用すると良いでしょう。 その為、今回当店では「Pコート」にふさわしい厚手のメルトンをご用意いたしました。 |